映画 討論 三島由紀夫vs.東大全共闘

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結構、挑発的な当日のタテカン

墓参りのついでに、、映画館に寄ってみた、、13:30から上映されるここの映画館の観客は6名であった。
コロナウイルスの影響もあるのか、、さほど見たいという客がいないのか、、、杖を頼りに老夫婦が席に着いたが、、この二人はどんな関心事でこの映画を見に来たのか、、なんとなく気になる。
自分自身も当事者たちと何ら関係もなく、、あるといえば、、お茶の水という学生街の中に会社があり、、同年代のサラリーマンであったというだけだ。

あれから50年経っていたのか、、その後、、三島由紀夫が自決するが、、当時購入した朝日ソノラマのソノシートが捨てられずに家にある
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当時はシート1-A、シート1-Bの自決現場の状況しか記憶になかった。
よく見ると、、シート2-Bには東大全共闘との討論会とある、、、。

おそらく、、この時点では、、東大安田講堂に立てこもった東大生と支援学生が機動隊に排除され、、新左翼と国家権力との攻防も、、ほぼ決着がついたといえる、、段階だ。
東大駒場での「東大焚祭」という文化祭レベルのイベントなので、、武闘派の参加は見られない、、全共闘1000人と右と左の対決、、はややオーバーな表現、、後日談から、、警視庁の私服も入り、、「楯の会」メンバーも防護のため密かに参加している。
むしろ、、この討論会を機に三島は新左翼の敗北を予想して、、対峙しようと結成した「楯の会」の行き場を失い、、また、ナルシスト的な欲望というと失礼だが、、文学的な欲望を満たすことの結末として、、自決を選択したのではないのか、、。

それは、、楯の会  への遺書にも伺える、、。
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小生の小さな蹶起は、それこそ考へに考へた末であり、あらゆる条件を参酌して、唯一の活路を見出したものでした。活路は同時に明確な死を予定してゐました。あれほど左翼学生の行動責任のなさを弾劾してきた小生としては、とるべき道は一つでした。それだけに人選は厳密を極め、ごくごく少人数で、できるだけ犠牲を少なくすることを考へるほかはありませんでした。
小生としても楯の会会員と共に義のために起つことをどんなに念願し、どんなに夢みたことでせう。しかし、状況はすでにそれを不可能にしてゐましたし、さうなつた以上、非参加者には何も知らせぬことが情である、と考へたのです。小生は決して貴兄らを裏切つたとは思つてをりません。(中略)どうか小生の気持を汲んで、今後、就職し、結婚し、旺洋たる人生の波を抜手を切つて進みながら、貴兄が真の理想を忘れずに成長されることを念願します。
— 三島由紀夫「倉持清宛ての封書」(昭和45年11月)

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この映画で、の登場学生は数人そして、主には、、「芥正彦」という学生

埼玉県立浦和高等学校卒業後、1年間の浪人生活を経て東京大学文科III類に入学[1]。在学中に全学共闘会議(全共闘)のオーガナイザーとして活躍する傍ら、劇団駒場で夏際敏生と共にアングラ演劇運動を指導。また、寺山修司と『地下演劇』誌を発行。在学中、東大美学科4年の女子学生と結婚(その後離婚)
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芥正彦 近影

芥正彦は娘を肩に登場する、、そして、、三島と観念的な議論を展開する、、時には三島を見下すかのような不敵な笑み、、おそらくは、、我々には二人が何を言わんとしているのか理解できずにいる、、天才同士の対話である、、、空間とか、時間とか、存在とか、そんな哲学的な会話?に少しは引き込まれるが場面もあるが、、難解過ぎる二人の会話に、、、困るのだが、、

※ここは、、剣道でいう、つばぜり合い、、とか、、剣先を走らせる、、とかいう、、互いの力量を計っているのだろう、、
これが東大生か、、と自分に言い聞かせるしかない。三島は丁寧に言葉を返すが、、、

※会場からヤジが飛ぶ、、「、、三島をぶん殴る、、というから来たんだ、、何やってんだ、、」
その時の、芥の怒声が鋭い「、、おい、こら!そんなとこでやじってねーで、、前に出てこい!、、」

緊張が走るが、、三島は苦笑いというか、、むしろ楽しそうな笑みを見せる、、このシーンが欲しかったのだろう、、
作家として、、演出としては、もっと過激で欲しかった、、に違いない。
後日談だが、、彼は、この時、懐に短刀を忍ばせている、、、。

その後、芥は三島の顔色をみたのだろう、、「つまらないから帰るわ、、」と言ってこの場から去る、、
三島は、、、会場を去る時には「面白かった、、」といっている、、。
凡人には、、この二人、、理解しがたいが、、、。

しかし、、、その後の、、自衛隊市ヶ谷での三島の「檄」文は、、非常に判りやすい政治的な動機が書かれている、、、。

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ここで、、三島は、、「、、政府が憲法改正せずに混乱への事態収拾に自信を得た、、左派には護憲というアメダマをしゃぶらせて、、憲法改正をせずに、、自民党、共産党が議会政党として「護憲軍隊」を認知した、、まさにパラドクス、、、。
、、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わる、、自衛隊に期待したが、なにも聞こえてこない、、もう待てぬ、、一個の男子、真の武士として、、蘇る熱望で、、この挙に出た」、、、とする。

映画の感想からすれば、、三島は東大全共闘にも自衛隊にも、、自身の思いが届かず、その後の自決の道を選ぶきっかけになった討論会であった。
また、、、自分達が買った、あの時の朝日のソノシートはベストセラーとなり、その印税は三島と東大全共闘で分け合ったらしい、、、。
今回の映画はTBSの編集だし、、政治的なメセージは、、ほぼ、、無い、、。























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